さかのうえん
斜面都市のリ・デザイン
平成22年度、「長崎市若者のまちづくり施策提案制度」で1年間「斜面都市のリ・デザイン」をテーマに研究に取り組み、長崎市長にプレセンテーションしたプロジェクトが10年の時を経て遂に実現化。
坂+農園で「さかのうえん」。長崎市独特の斜面市街地は少子高齢化で持続可能な地域づくりが課題になっています。その一方で長崎市立地適正化計画において斜面市街地の多くは「自然共生区域」として位置づけられ、斜面市街地ならではの自然を生かした暮らし方を受容できるエリアになっています。
密集家屋は通風や日当たりに支障を生じさせ、大規模火災等の災害リスクも高まります。最近増える空き地を「家屋間に生まれた緩衝地」と考えれば、そう悲観するものではないかも知れません。
こうした斜面市街地の空き地を「地域資源」として捉え、地域課題の解決と若者のアクティビティの開発に取り組んでいます。斜面市街地の多くは戦前までは段々畑でした。荒れ果てた空き地を人の手が入った畑に戻しながら、そこに現代のニーズを織り込んでいく、そんなプロジェクトが「さかのうえん」です。
現在、長崎市中新町をフィールドに地域コミュニティと連携して「さかのうえん中新町ベース」、「さかのうえん中新町ヒルズ」、「さかのうえん中新町パティオ」の3つの拠点で活動中。令和3年度前期には公益財団法人十八親和ふるさと振興基金「十八親和ふるさと振興基金」、令和4年度には一般社団法人セブン-イレブン財団「環境市民活動助成」にも採択いただきました。活動をお手伝いいただける方や、畑を借りたい方も随時募集しています。
最新情報
さか+のうえん。 長崎の斜面市街地はもともと、段々畑でした。 空き地?436人がいいね!と言っています。
さかのうえん中新町ベース
以前は地域の皆さんが利用する酒屋だった土地をお借りして、令和2年度より「さかのうえん中新町(ベース)」として開拓した旗艦(フラッグシップ)プロジェクトです。null関係者で直接管理しており、さかのうえんを展開するにあたっての実験の場となっています。また、私たちの活動に共感いただいている地域の方の農園もあります。
■アクセス
さかのうえん中新町ヒルズ
■概要
アパート跡地の空き地お借りして、令和3年度より「さかのうえん中新町ヒルズ」として開拓しています。nullの農園と、8区画の貸し出し用区画があります。興味がある方はご連絡ください。
●区画
約6平米×8区画
●期間
4月〜9月、10月〜3月(半期毎更新)
●管理費
500円/月(半年分一括納入)
●条件
・長崎市内に居住または通勤・通学している人またはグループで、除草や間引き等のお世話ができること(最低でも週1回程度が望ましい)。
・さかのうえんの整備や各種調査に協力すること。
※多数の応募があった場合は面談のうえ決定します。
●設備・備品
・敷地内に水道を完備しています。
・スコップや鍬、小型耕運機(要予約)等の必要な道具は無料で貸し出します。
※種・苗、堆肥や肥料などの必要物品は各自でご用意ください。
●利用規約
こちらを御覧ください
■ビフォー・アフター
■整備イメージ
敷地の奥側に農園を10区画確保し、手前側には休憩などができる共有スペースと街の景観を彩る植栽を整備します。
■整備の様子
コロナ禍の令和3年5月、地域の皆さんやボランティア、協力会社などからのべ約30名もの方にお手伝いいただき、瓦礫の撤去を行いました。
■アクセス
・新地中華街より徒歩15分
・乗り合いタクシーで湊公園前乗り場から約5分「グランド入口」下車(200円)徒歩1分
・駐輪場、駐車場については御相談ください。
さかのうえん中新町パティオ
住宅に囲まれた旗竿の空き地を中庭(パティオ)に見立て、斜面地に適した作物の実験農園として活用しています。